未来研通信

高橋:第39回「超スピード」の巻

湾岸マキシ3ドライバーの皆様こんにちは、デザインディレクターのテツオです。↑彼女は柴犬、名前は『ス』。

ちょっと前に仕事で上海に行ってきました。
学生時に何度か中国を旅したことがあるのですが、広い大陸の中でもできるだけ秘境な場所ばっかり選んで行ってたので、中国が誇る経済都市上海はまだ見たことがありませんでした。なんせ高層ビル密集率世界一、新宿の高層ビル群が地の果てまで続いているかのようなメガシティ。400mを超える摩天楼が立ち並んでいます。

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さてこの都市、ビルばかりではありません。世界中を見渡してもなかなか乗れるところがない、珍しくてとても速い乗り物があります。

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コレです。何ですかコレ?モノレール?新幹線?イヤイヤ、夢の超特急『リニアモーターカー』!!
上海の浦東国際空港と龍陽路駅を結ぶ路線で、30kmほどの道のりをたったの7分で走り抜けるという地上最速の列車です。営業速度世界最速で、F1マシン真っ青の最高時速430km/h超(!)当然乗ってみるでしょう!!

リニアは磁力で浮いた状態で走るそうな。私の想像の中では最初に『フワッ』と浮くものかと思っていたけど全然そんな感じも無く、至極静かにスムースに走り出しました。走り始めても極めて静かな走行音。何かこうもっと『キュイーーン』とか『ビコーーン』とかSFチックな音させるのかと思った…。
車内もすごくシンプルで羽田のモノレールとそんな変わらない感じ。もっとこうなんつーか『壁が昔のSF映画のコンピュータみたいに光ってるー!』とか『シートが真っ白のセラミックみたいなよくわからない物質で出来ているッ!でもケツが痛いッ』とか…『俺は未来から来た乗り物である』という主張をされるのかと思った…。
などと勝手な妄想をしてますが、むしろこんな超ハイテクの乗り物を、まるで市電のように普通な感じで走らせているところがスゴイ。そのうち汽車が電車になったように、地下鉄をリニアが走っている日が来そうな予感。

そんな意外とさりげないリニア、一つだけ強烈に自己主張しているのが、客室全てに設置されているスピードメーター。

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発進するとみるみるうちに速度は上がり、あっという間の430km/hオーバー、もちろん地上では未体験の速度域。どんな風景が広がっているのかと窓にかぶりつくと……ん?意外と……普通…?
出ているスピードは普通ではないのですが、リニア線の周りに建物がほとんど無く開けた田園風景のためスピード感があまり感じられないのですね。時速800km/hで飛ぶ飛行機の窓から外をみても(空しか見えないので)ゆっくり飛んでいるように見えるのと一緒。

※人間の目は意外と自分の進んでいる速度を正確に測れないらしくて、近くに何か比べるものがないと『速い』とか『遅い』とか感じられないそうです。周りに何もないとゆっくりに感じ、逆にそんなに速度が出ていなくても地面などに近い目線で走ったり狭いところを走ったりすると、ものすごいスピードが出ているように感じます。例えば50ccのレーシングカート、実際の速度は60km/hぐらいでも体感速度は120km/hを超えるとか言われますが、つまりは地面スレスレを走るからすごく速いように感じるってことですね(…体感速度ってたまに聞きますが、何か基準とかあるんでしょうか、この言葉??)。
湾岸マキシでのスピード感も、まわり中にビルがたくさん建っている都会を走る事で300km/hオーバーをより強く感じられるのですね。

リニアの感想で終わってしまいましたが、上海のゲームセンターでもマキシ3は沢山の湾岸マキシファンのお客様が遊んでくれていました。アジアチャンプを輩出した国だけにやっぱり皆さんハイレベル。もちろん乱入対戦を挑んでキッチリ撃墜されてきましたからご心配なく(何が!?)。

それでは今日はこの辺で。

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