INTERVIEW
リアルとデジタルを融合し
新たな商品開発を
コンテンツプロデューサー
IPビジネスディビジョン
マーチャンダイズ部 IP商品開発課
中山 三菜2006年入社
会社を一言で表すと?
体験価値
バンダイナムコアミューズメントは、施設やショップといった、お客様と触れ合える場を自社で持っています。ゲームや商品といった“モノ”だけではなく、“場所”だけでもなく、両方を融合させて生まれる体験価値を、お客様にお届けすることができ、さらに、お客様の反応を直に感じることで、本当に楽しいコンテンツを創造し続けることができます。それは、バンダイナムコアミューズメントの強みであり、“らしさ”でもあると感じています。
現在の業務は?
バンダイナムコアミューズメントのIP※コラボで販売する、オリジナル商品の企画・開発をしています。ポータルサイト『ナムコパークス』内のオンラインストアでも商品を販売するなど、デジタルを活用した取り組みも行っています。
- 仕事内容の詳細
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IPコラボ開催までの3~6か月ほどの間で、プロデューサーや版元様とのやりとり、製造の手配などトータルに進行します。
開発にあたってはプロデューサーの思い、版元様のご意向、お客様のニーズ、どれも欠かすことはできません。そのうえで、商品の製造を担当いただくパートナー企業様との調整も必要です。そういった、さまざまな要望や条件があるなかでも大切にしているのは、お客様が満足して購入し、持ち帰ったあともイベントを思い出せることです。たとえば20~30代の女性という同一のターゲット層でも、キャラクターやイベントによってニーズは異なります。お客様の満足感は絶対に損なわず、どこで折り合いをつけるかを見極めながら業務にあたっています。
自分の働き方でいうと、昨年は産休、現在は時短勤務の制度を利用しています。時短になったことで、仕事へのスタンスは180°変わりました。商品開発は職人気質な面があり、全てのこだわりを注ぎ込むととても時間が足りません。そこで優先順位をはっきりとつけ、効率的に動くことで、譲れないところを作り込むという取り組み方にシフトしました。
また、私が所属している部署は同年代の女性が多く、子育ての先輩にコツを聞いたり、悩みを相談したりと、メンバー同士が支え合っています。子どもの急な体調不良で休みをとるときも、お互いに理解しているので、自然にサポートし合えます。個人の業務を超えたチームワークができていると感じますね。 - やりがい
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自分が考えた商品をお客様に喜んでいただき、ご購入いただけるのは、この仕事ならではのやりがいです。
初めて手掛けた商品は、ファンの方が集まる外部イベントや施設に通い、身に着けているものや購入する傾向を入念に調査したうえで開発しました。結果売れ行きは好調で、当時のいわゆるヒット商品となりました。この仕事に自信と誇りを持てた出来事です。
バンダイナムコアミューズメントの商品開発は、企画から店頭販売まで一気通貫しています。そのため、お客様の反応をダイレクトにキャッチし、ご意見をすぐに次の商品へ反映するというスピード感があります。 - 印象に残っているできごと
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現場経験をもとに実現した、『キャラポップストア』の立ち上げです。
九州の店舗で勤務していたとき、IPコラボはほとんどが都会で開催され、遠方のファンの方は参加しづらいという事実を知りました。その後本社の新規事業チームに加わり、池袋の『ナンジャタウン』で開催しているIPコラボを地方に展開して商品を販売するという企画を提案しました。
そうして誕生したのが『キャラポップストア』です。オープン前は緊張していましたが、お客様には喜んでいただき、店頭で涙ぐまれる方もいらっしゃいました。ビジネスモデルとして確立させるという次なる目標はありますが、やってよかったと心から思いました。
運営においては、接客に重点を置いています。『ナンジャタウン』の物販機能を新しいかたちでご提供する施設なので、ただ商品を販売するのではなく、テーマパークのような丁寧なサービスを目指しています。
※IP:キャラクターなどの知的財産
IP:Characters and other intellectual property
叶えたい夢は?
「商品開発の在り方」を確立する
IPコラボにおける商品開発の実績を積み重ねながら、社内ひいてはグループ内における在り方を確立することが夢です。
いま“モノ消費”の価値観が変化しています。そのなかで商品は、リアルとデジタルを繋ぎ、体験価値を向上する手段として提供することが重要だと考えています。
コロナウイルスの影響によるイベントの中止や延期という状況を背景に、2021年3月に『ナムコパークス』のオンラインストアで商品販売を開始しました。しかしスタートしてみると、意外なことに『キャラポップストア』でカバーできていなかったエリアのお客様のご購入が増えたんです。きっかけはコロナ禍でしたが、各地のお客様のニーズを叶える余地がまだまだあると気付きました。
一方でオンライン販売は、商品だけが手元に届くので、イベント感は薄まります。あくまでも、私たちがこだわりたいのは“コト体験”。リアルでしか達成できない楽しみをお届けするためにデジタルをどう駆使するのか、模索しながらお客様により楽しんでいただける仕組みを作っていきたいと思っています。
オフの過ごし方は?
3人の子どもと発見の日々
5歳と1歳の双子の子どもたちと一緒に、公園で過ごすことが多いです。
子育て主体の生活では、自分だけの時間を作るのはなかなか難しいです。ですが子どもがいないと絶対に行かなかったような場所を訪れることができます。あるいは同じものを見たとしても、大人の視点と、子どもの純粋な視点とでは異なる気付きがあります。子どもたちと過ごす時間によって、自分の視野が広がっていることを感じます。
2022.1.1時点のものです