答えられることはすぐ答える、答えられないことは答えられない、となるべく早い返事を心がけています。時間が空くことで相手に期待を持たせると、結果によってはお互いに不幸になってしまうことがあるため、状況をはっきりと提示しながら誤解のないコミュニケーションをするようにしています。
今はニューノーマルの時代に突入し在宅勤務も増え、メールやチャットを介してのコミュニケーションがより増えてきました。特にチャットは気軽に話せるのでとても便利ですが、仕事は受け答えのテンポが大事なので、情報の過不足がないよう慎重に行っています。
責任が増すごとに周囲へのお願いや確認も増えるなかで、もらった報告や質問に対してテキパキと反応し、相手に安心感を与えられるように意識しています。

そしてもう１つ意識していることがあります。私はこれまで28年間バンダイナムコアミューズメントに勤めてきたからこそ、様々な経験をしてきました。だからこそ、若手を中心とした後輩たちが困ったときの受け皿になるつもりで業務にあたっています。
特に若手の社員は自分の力で何とかしてやろうという気持ちが強いなと思います。それはとても理解できますし、自分もかつてはそうでした。しかし、仕事は仲間がいて成り立つことばかりです。全てを自分でできると思わず、協力を得る必要性に気づくのも大切です。悩みや不安に対して先が見えなくなる前に、道筋を示し背中を押すことが長年勤めてきた者の役目ではないかと思っています。
今年の4月から、ちょうど同じ課に若手社員が加わりました。サポートし成長を見守るだけでなく、自分と違う価値観に刺激を受けることもあります。そうした日々は一緒に働いていてとても楽しいですね。

私が担当するネットクレーンゲーム事業はお客様の反応を直に見ることができません。だからこそ強く実感するのですが、やはりどれだけユーザー目線でサービスを構築できるかに尽きると思います。
かつてゲームセンターに足を運び五感を通して楽しむ形だったアミューズメントは、技術の進歩や生活様式の変化の波に合わせて、今は自宅でも遊べるようになりました。そして今後のニューノーマルの時代においてはインターネットによるネットワーク化がさらに加速し、ユーザーの行動や周囲の環境もますます複雑化していきます。
世の中が変化していくなかで、私たちのファンを維持し、増やしていくためには、ユーザーの特徴をより細分化し、いかに個々に焦点を当てたニーズを引き出すかが大切だと考えています。仮説に基づいて常にサービスを疑う意識が、私たちのこれからを左右します。お客様に“寄り添う“ではなく、お客様と”同じ目線“でサービスを捉えることが体験価値を上げるために重要な心構えだと思います。

年齢に関係なく活躍できるところではないかと思います。『とるモ』を担当したことでいっそう強く感じました。
若手やベテランも関係なく、自分が自分らしく生き生きと仕事ができる、そして楽しく成長できる。そのための環境が整っているのがバンダイナムコアミューズメントの魅力であり、そういった場所で働けることを幸せに感じています。
ただ逆を言えば、常に自分を磨く努力は必要だと思います。今『とるモ』を通して新しい形のアミューズメントの研究を行っていますが、これはまさに新しい発見に出会い、成長させてくれる機会です。これまでの経験を生かしながらも、まだまだ上のステップへと着実に進んでいきたいです。