国内でゲームセンターを運営されているオペレーター様へ、バンダイナムコアミューズメントの業務用ゲーム機を販売するのが主な仕事です。私は現在、関東の一部と中四国エリアを担当しています。中四国エリアについては、入社1年目のときに広島で勤務していたときからのご縁です。
セールス活動は、既にお取引があるお客様へのルート営業がメインです。
直近では、省スペースカプセルプライズ機「スポーン」の商談会も担当しました。東京・大阪・福岡の3会場で開催し、東京は一週間、大阪と福岡はそれぞれ2日間、お越しいただいた多くのアミューズメント施設ご担当者様に商品をご案内させていただきました。

販売だけではなく、契約書の作成や納品の手配、設置後のお問い合わせもお受けしています。たとえば故障があった場合、バンダイナムコテクニカといった修理ができるグループ会社と迅速に連携することで、ワンストップのサポートをご提供しています。

特別なことではありませんが、商談前に要点をまとめておき、話した内容はしっかり記録に残すという基本フローを徹底しています。貴重なお時間をいただいているので有意義な場にしたいですし、受け取ったご意見・ご要望を蓄積することで、その後の的確なご提案に繋がります。

また私の場合、過去の現場経験も重要な存在です。というのも、現場の知見は、セールスの仕事にとってかなり有用なものだからです。
店舗で接客をしていると、お客様一人ひとりの動向に目を配ることができ、外部からは見えにくい課題にも気づきやすくなります。たとえば新しいゲーム機を設置した場合、客層や導線にどんな変化があるのか、直に目で見て確かめることができました。
商談の際に「この景品はお客様の反響が大きかったです」「課題がありましたが、こうやって解決しました」といった、現場でしか知り得ない情報を織り交ぜてお話しすると、オペレーター様には大変喜んでいただけます。

お客様側のご予算や規模といった条件を漏れなく把握し、こちらのご提案に対する率直な反応を受け止め、販売後はしっかりサポートする、そういった丁寧な積み重ねが信頼に繋がります。そのためには、コミュニケーションが一方通行にならないこと、単なる“営業”で終わらないことが必要だと考えています。
日々の商談では、アイスブレイクは欠かせません。お会いするやいなや「今から売ります！」と意気込んでは相手も身構えてしまいますので、冒頭の10分間ほどは、世間話でリラックスする時間にしています。人柄を知るからこそ本題では踏み込んだやりとりができますし、お客様にも「セレスタさんだったら、検討します」と前向きに受け止めていただけます。
国内セールスにおいては、地域性も考慮すべきです。ある地域は店舗ごとの独自性が強いので、何度も通って個別のヒアリングに注力します。また別のエリアでは、地元での情報交換が盛んで「他のお店でこんなことをしているので、うちもやりたい」と具体的なご要望をいただいたりします。

近年、一人ひとりが海外に目を向ける必要性を感じています。
自分自身が海外にもルーツを持っているということもあり、いろいろな国や地域の文化・風土を積極的に学び、学生時代は世界中を旅行しました。そして今、会社の一員として海外に目を向けたとき、国内セールスは世界へ羽ばたくための地盤固めになりえます。そしてゆくゆくは、自分の経験が言語や文化の壁を乗り越える力になれればと考えています。