同期にはIPに関わる仕事がしたくて入社したという社員が多くいます。一方の私はゲームセンターが大好きで、そこで店長として活躍すべく入社を目指した、という背景があります。

自分のルーツを思い返してみると、学生時代、ゲームセンターでのアルバイトを通してその魅力にはまりました。
ゲームセンターのメイン業務は接客ですが、固定したオペレーションマニュアルを作りづらいという特徴があります。たとえばクレーンゲームなら、同じ筐体でも景品は毎回違うので、頼るべき前例がありません。お客様からご質問を受けても、自分の経験を生かしてご対応するしかないんです。臨機応変さも求められる難しい役割ですが、頑張ったぶんだけ喜んでいただけることに大きなやりがいを感じ、自然と「これを仕事にして、いつか店長になれたら」と憧れるようになりました。
2015年の入社後、長野、沖縄、愛媛、岐阜のnamcoを回りました。当時、同期の間で入社3年目までに店長になることを目標に掲げており、私も実際に愛媛・岐阜の店舗で店長を務めました。学生時代の夢を叶えたかたちですね。

お客様第一という軸はぶらさずに、スタッフ自身が明るく・仲良く・楽しく働ける環境づくりを大切にしています。
ゲームセンターのスタッフは、数名の社員と、多くのアルバイト・パートナー社員で構成されており、経歴やゴールがそれぞれ異なります。その状況において、組織のルールはしっかり守りつつも、相手の顔色をうかがいすぎず、自分らしく活躍できる職場であることを心がけています。

その環境を維持するためには、普段のコミュニケーションが重要。特に、店長が一人ひとりときちんと向き合う時間が必要です。現在の取り組みとして、週に1、２日のみ勤務しているアルバイトの方も含めた40～50名のメンバー全員と、毎週欠かさずコミュニケーションを取っています。
自分の経験も含めての見解ですが、個々の店舗において、働きやすさは店長次第という側面があります。マネジメントの立場としては、膨大な選択肢からこの職場を選んでもらったのだから、やりがいをもち、楽しんで働いてもらいたい。そしてスタッフ側は、楽しいと感じる気持ちがあるからこそ、お客様に最大のパフォーマンスを発揮できるのではないでしょうか。

リアルエンターテインメントの魅力をかみくだくと、いろいろな項目が出てきます。ですが、それらを最終的にお客様にお伝えするのは“人”です。どんなに人気の商品や斬新な体験を用意しても、現場でおもてなしする人がいなければ、魅力が十分に伝わらないのではないでしょうか。
その点でいうと、バンダイナムコアミューズメントは、グループで唯一と言っていいほど、接客の場を数多く有する存在です。そこに、当社が提供すべき価値があるはずです。
“人”の強さは一層磨いていくべき要素であり、教育などを通じて差別化を図りたいポイントでもあると考えています。

直近では、やはり「namcoららぽーと福岡店」を成功させることですね。
数字の達成はもちろん、訪れたお客様に笑顔でお帰りいただく、という目標を立てています。オープンの準備は大変なことも多いですが、会社をはじめ、スタッフ全員が協力してくれていますし、ワクワクした気持ちでいっぱいです。

長期的な目標としては、アルバイトの方が社員を目指してくれるくらいに、自分自身のマネジメント能力を向上したいと思っています。
学生時代を振り返ってみても、“仕事が楽しい”という感覚は、当然誰もが持っていいものです。さらに店長や同僚といった影響力のある仲間がいて、職場自体も好きになる。その流れがあればこそ、社員として活躍したいと志望する方も出てくるのではないかと期待しています。
一緒に働く皆さんに「仕事が好き」「職場が好き」、そして「会社が好き」だと感じてもらえるように、日々、スキルを高めていきたいです。