『ガンダムパーク福岡』は、ガンダムに関する情報発信やグッズの物販を行う「GUNDAM SIDE-F」、体験型アクティビティが楽しめる「VS PARK WITH G」、そして地域最大級のゲーム機を取りそろえる「namco」の３つのエリアで構成された複合エンターテインメント施設です。「GUNDAM SIDE-F」はグループ会社であるBANDAI SPIRITSが運営しています。
バンダイナムコアミューズメントが手がける「VS PARK WITH G」「namco」では、ガンダムのキャラクターが登場するアクティビティやコラボコーナー、限定の景品・ゲーム機など、ここでしか遊べない、手に入らないものが多くあります。ガンダムやガンプラのファンであるお客様に訴求できるだけではなく、あまり知らない、興味がないという方にも、キャラクターに触れていただくきっかけになります。ファミリーで来店されるお客様も多くいらっしゃるので、大人も子どもも、知っていても知らなくても楽しめる仕掛けをたくさんご用意している施設です。
また内装や雰囲気、他のお客様の様子など、リアルでしか体験できないライブ感は、リアルエンターテインメントとしてもかけがえのない要素ですね。

「namcoららぽーと福岡店」のストアマネージャーとして、施設の立ち上げに関わる全てを担っています。業務は運営方針や企画の立案、スタッフの採用や研修、本社・他部署とのやりとりなど多岐にわたり、内装工事期間中の研修は近隣店舗で実施するなど、エリア内に協力を仰ぐこともあります。

『ガンダムパーク福岡』内の各エリア担当者とは、週1 回、合同ミーティングを実施しています。私はこれまでにも立ち上げを担った経験があるので、スケジュール管理や注意点など、積極的に発信しています。また今回の立ち上げでは、かつて施設開発部の出店営業課で接点のあった方と再会し、お互い見知った関係でスムーズに打ち合わせができました。経験だけでなく、こうして人脈も生かせることは心強いですね。
採用業務に関しては、これまで多くの面接を担当してきましたが、第一印象がすべてだと感じています。というのも、私が面接官として、応募いただいた方に初めてお会いするのは、店舗に来られたお客様が初対面のスタッフと接触する状況に近しいからです。店舗を一緒に盛り上げてくれる仲間として「この人に来てほしい」という直観を大切にしています。
採用後は「丁寧な接客が得意」「売上を上げるお声かけがうまい」など、一人ひとりの特性に合わせてマネジメントするようにしています。

新店舗のオープンは、正直、大変な仕事です。私が初めて担当したときも、近隣の店舗は助けてくれますが、それでも取りまわすのに苦労しました。
その経験をもとにフォロー体制の確立を本社に提案し、実現したという経緯があります。2019年に異動した施設開発チームで私自身がフォロー担当を務めました。オープンまでの最長2カ月程度、本部との打ち合わせに同席したり、店長に代わって面接や研修を行ったりと伴走しました。1年間で約6店舗に入りましたが、そういった経験も、現在大いに活用できていると感じます。

当施設に関していうと、バンダイナムコアミューズメントとBANDAI SPIRITSでは扱う商品・サービスが異なることから、お客様が求める価値や、運営側の接客方法にも違いがあります。
「namco」「VS PARK」が扱うのは、主に“楽しい時間を過ごす”という体験型商品。スタッフにとっては、リアルの場で、いかにおもてなしするかという点が重要です。
一方の「GUNDAM SIDE-F」は物販がメイン。その場合、お客様に、希望の商品をいかにスムーズに購入いただくかがポイントです。在庫管理や混雑時の整理券配布方法は、かなり綿密に計画されています。
商品がコトなのか、モノなのか。それが合体したときに、どんな価値をお客様に提供できるのか。悩むこともありますが、同時に、豊かな気づきや学びもあります。オープンに向けて現在も進行中なので、今後も新しい発見があるかもしれません。