仕事をするうえでのマイルールを教えてください。
やりとりする相手との直接のコミュニケーションを、積極的にとることです。
意識するきっかけは、上司からの「相手と接する場をしっかり作った方がいい」というアドバイスでした。以来、メールを送信したあとに電話をかけたり、会いに行ったりと、直接話す機会を設けることを心がけてきました。表情や感情など文字以外の反応がリアルタイムで受け取れますし、何より、会えば会うだけ親しくなれます。
今まで様々なことを経験してきましたが、どんな内容の仕事でも、人と人とで成り立っていることに変わりはありません。そして、普段のやりとりや信頼の積み重ねから生まれた縁は、かけがえのないものだと感じています。
マイルールが効果を発揮した具体的なエピソードを教えてください。
現場を離れて数年が経ちますが、そうすると、現場のカンというか、感覚が鈍ることがどうしても避けられません。特に開発の業務でそれを痛感し、お客様に楽しんでいただく施策に悩んでいました。
そこで、より現場に近い人の意見を聞いてみようと、同期3人に連絡をとりました。彼らは施設の店長を務めていて、日々のお客様との触れ合いを通し、運営に関する鋭い観察眼をもっています。相談するとすぐに、忌憚ない意見をくれました。現場を離れて久しい自分の憶測より、リアルな声を参考にした、本当に効果のある施策を打ち出すことができました。
ほかにも、新規オープンした『VS PARK』に以前一緒に働いていた方がいたので見学させてもらったり、お子様向け施設の装飾物に適切なものがなく困っていたところ、ゲームセンター担当の同期がクレーンゲームの景品にぴったりのものがあると教えてくれたり。例を挙げるときりがないくらい、多くの人の縁に支えられてきました。
当時を振り返ってあらためて感じることは、バンダイナムコアミューズメントは“人”がとても魅力的な会社だということです。業務が変わるたびメンバーも変わりますが、その都度たくさんのことを学び、チームを離れてからも何かあればすぐに協力し合える関係を築けています。
たとえ今すぐ成果に結びつかないような出来事でも、ゆくゆくは、必ずどこかで繋がると思います。現在の海外セールスでも同様に、これまでの縁に支えられることがきっとあると思います。
現在の仕事と、今まで経験した施設運営・開発、企画開発それぞれのやりがいを教えてください。
ありふれた言葉かもしれませんが、お客様に心から喜んでいただけることが、どの仕事でも共通のやりがいですね。
海外セールスでは、お客様に引き合いをいただくたび「バンダイナムコアミューズメントの施設を展開し、楽しんでいただけるチャンスが世界中にある!」と実感します。取引先でありパートナーでもあるクライアント様と、歩み寄るポイントを探しながら前に進む感覚は、この仕事ならではの面白さです。世界を相手にしたセールスは一筋縄ではいきませんが、開拓していくワクワク感はとても大きいです。
施設では、お客様とコミュニケ―ションをとる機会が他の仕事よりもずっと多く、かけがえのない経験をしました。打ち出した施策の結果がすぐにあらわれるというスピード感も、現場ならではの大きなポイントだと思います。
企画開発は、遊びに訪れるお客様を想像しながら計画を練り、施設を作り上げ、オープン後想像した通りにお客様の笑顔が見られたときには、本当に感動しました。
バンダイナムコアミューズメントで叶えたい夢を教えてください。
日本のIP*を使ったテーマパークを海外で展開することが、入社当初からの夢です。
海外に住んでいた幼少期、日本のアニメやマンガが好きな友達は身近にたくさんいました。一方でそういった日本のコンテンツを扱う施設は少なく、オフィシャルショップやテーマパークで大好きなキャラクターと触れ合えない寂しさを感じていました。
日本のアニメやマンガに親しむ方が海外にたくさんいらっしゃるのであれば、その気持ちに寄り添い、楽しんでいただける場を生み出したい。さらに、ゆくゆくは自分たちで新しいIPを創出し、施設などに展開したいと思っています。
幸運にも、施設の運営や企画、開発、海外セールスと、充実したキャリアを歩むことができています。つまり、今まさに、夢を叶えている最中です。今後もスキルを磨き、確実に夢をつかみたいです。
* IP:Intellectual Property の略で、キャラクターなどの知的財産のことを指します。