皆さんがバンダイナムコアミューズメントに入社されたきっかけは?
荻野 私は、昔から演劇など体験型のエンタメが大好きだったこと。学生時代も日常的に劇場通いをしていて、その延長線上でバンダイナムコアミューズメントに興味を持ちました。これまで消費者として好きで追いかけていたものに仕事で関われるようになり本当に嬉しいです。
孫 私はゲームセンターでの思い出がきっかけです。韓国で過ごした中高生時代、よく友達とゲームセンターで遊んでいたんです。特に好きだったのは『鉄拳』。その後大学生になって日本に一年留学した際に日本での生活も大好きになり、「絶対に日本のゲーム会社で働くんだ!」と心に誓いました。入社が決まった時は、地元の友人も「あのゲームの会社か!」と喜んでくれました。
岩村 私も、幼い頃家族で訪れた『ナンジャタウン』の思い出が原点になっています。おばけ屋敷のようなところに家族で行ったのですが、それまで余裕そうだった父が一緒に悲鳴をあげているのを見て、初めて遊んでもらいっているのではなく、「一緒に遊んでいる」感覚になれたんです。その日のことがすごく印象に残っていて、「あんな思い出が作れる会社で働きたい」と採用面接を受けたんです。
コロナ禍での入社となりましたが、印象に残っていることはありますか?
岩村 私は名古屋に住んでいるので、入社式のために前泊しようと前日から準備していたんです。パッキングも全て済んで、スタンバイ完了、と思っていたところに中止連絡が来ました。ニュースで雲行きが怪しいのは聞いていたけど、まさか自分も入社式がなくなるとは、と驚きました。
孫 実は私も、結構大変でした。2月末に物件探しのため来日したところ、その後韓国に戻れなくなってしまったんです。その3日後には韓国から日本への入国制限がスタート。ビザ発給の見通しも立たないし、戻ってこられる保証がない以上、韓国にも帰れません。仕方ないのでホテルに一ヶ月暮らすことになってしまったんです。
母に「半年くらい帰れないかもしれない」と電話で話しましたが、「そうなの、帰ってこなくていいから頑張りなさい」と(笑)。私も「なるようにしかならない」と思うようになり、どんと構えるようになりました。苦労した分、「こんなに苦労して入った会社、絶対諦めない!」という思いも強まりました。

同期とのコミュニケーションは取れていたのでしょうか?
岩村 内定式とオリエンテーションがあり、かろうじてその2回は同期に会えていたんです。LINEグループも作っていたので、困った時には同期に相談していました。私は研修の初め、PCのセットアップに手間取ってしまって。同期に連絡して教えてもらって、なんとかついていくことができました。
荻野 そういえば三ヶ月の研修中は、お昼休みにTeamsで繋いで雑談したりもしていたし、ちょうど『あつまれ どうぶつの森』や『ディズニー ツイステッドワンダーランド』などオンラインゲームが流行っていて、同期の中ではその中で集まって、という人も結構いましたね。
孫 それでも、思い描いていた日本での新生活とは大きく違いましたし、私の場合はホテルで一人きりの研修生活だったので、少し寂しかったです。でも店舗配属になってからは、比較的同期が多い池袋配属だったこともあり、孤独感は無かったですね。
皆さんにとって、同期はどんな存在ですか?
岩村 なんだか、いるだけで落ち着く存在です。名古屋配属の私は特に、内定式以来リアルでのコミュニケーションができていない人がたくさんいます。でも則武新町店開店の時に「おめでとう」と連絡をくれたり、社内報に掲載された記事を見て「社内報見たよ」と声をかけてくれたりと、どこかでつながっている感覚はあるんです。店に顔を出してくれたりすると、実際言葉をかわす量は少なくてもなんだか心強いんですよね。
荻野 同感です。内定式の時に感じたのですが、私たちは「似てないけど似ている」のだと思います。みんな好きなものはバラバラですが、集まった時の雰囲気や真ん中に通っている軸の部分は似ている。だから会うと嬉しいし、会いたいと思うのかもしれません。
孫 私は、同期のみんなはお互いに刺激を与え合う存在でもあると思います。入社してから同期と会う機会は確かに多くはなかったのですが、たまに会うからこそ、話す内容がグッと専門的になっていたり、顔つきが変わっていたり、とそれぞれの成長を強く感じました。どんどん成長していく姿を見て、自分も頑張ろうと思えます。