松村さんが仕事をするうえでのマイルールを教えてください。
自分自身が楽しむことです。エンターテインメント事業はお客様に楽しんでいただくことがゴールですが、一方で自分がこの仕事を楽しみ、チームのメンバーやパートナー企業様と常に前向きに取り組むことが欠かせないと考えています。
これは特に意識したわけではなく、仕事をするなかで、自然に湧いてきたものです。つまらないと思いながら作ったコンテンツは、どんなに良くしようと思っても限界があり、最終的な製品やサービスにもネガティブな気持ちが滲み出てしまう。極端に言えば、自分自身が楽しめないものなら作る意味がない、というくらいに思っているんです。
また、自分と同じように、周囲の皆さんにも楽しく仕事をしてほしいと思っています。そのためには、気持ちよく取り組める雰囲気づくりが大切。細かなところでいうと、メール等の早めのレスポンスを徹底したり、積極的にコミュニケーションをとったり。常に快適に業務が回るよう気を配っています。
一見難しい相談事でも「この人の頼みなら応えてあげたい!」と前向きになることってありますよね。お互いにそういう存在でありたいですし、これからも関わる全員が「楽しい!」と感じるものを作っていきたいです。

仕事のやりがいと具体的なエピソードを教えてください。
自分が関わったコンテンツが、現実にお客様が触れられるものとして、世の中に広がっていくことは大きなやりがいです。施設やゲーミング機器など、事業によってアウトプットのかたちは変わりますが、どれもたくさんの方に支えてもらいながら出来上がったものです。それが多くのお客様に楽しんでいただけるのならば、非常に嬉しく感じます。
アクティビティ開発・施設管理においては、過去2か所のオープンに携わりましたが、特に大阪府松原市の『VS PARKセブンパーク天美店 』はゼロから立ち上げた思い出深い店舗です。まっさらで何もない状態から始まって、試行錯誤しながらだんだんとかたちになり、ついに完成したときは感動もひとしおでした。
ゲーミング事業では、アメリカのとある店舗でのことが印象に残っています。常連のお客様がほとんどで、地域に密着したアットホームな雰囲気のお店でした。当社で開発したマシンの納品後、視察もかねてプレイしていると、隣で同じマシンをプレイしていたお客様が「このゲームはすごく面白いよ」「これが出たらこうなるから、狙った方がいいよ」など、当社のマシンの魅力やプレイのコツを熱心に教えてくださったんです。心から楽しい、良いものだと感じるからこそ、見ず知らずの相手にも勧めてくださったのではないでしょうか。驚きましたし、とても嬉しい気持ちになりました。

今後挑戦したい夢や目標を教えてください。
少し抽象的ですが、もっともっと多くのものを、自分の手で世の中に出していきたいという強い思いを持っています。それは私自身が、バンダイナムコアミューズメント、そしてバンダイナムコグループの一員として「何ができるだろう、どこまでいけるだろう」と常に自問自答しているためです。
入社から現在まで、様々な業務やコンテンツに関わってきました。新しい仕事を通して、バンダイナムコアミューズメントのリアルエンターテインメントが持つ可能性に触れるたび、次はあんなものを作りたい、こんなことがしてみたいと思いつきます。おもちゃや景品、アニメーションにも携わってみたいし、取り入れたいIP※もまだまだたくさんあります。いずれはオリジナルIPの開発にも挑戦してみたいです。やればやるほど、やりたいことが増えていく感覚は、本当にワクワクします。
機会があればどこにでも飛び込み、世の中に新しいものを生み出し続けていきたいですね。
*IP:Intellectual Property の略で、キャラクターなどの知的財産のことを指します。