メイナーさんがBNAMに入社を決めた理由と、入社後の実際の印象を教えてください。
“自分らしくいられる場所”。それがバンダイナムコアミューズメントに入社を決めた一番の理由です。ありのままの個性を発揮してやりたいことを実現できる場所だと思いました。
私が日本のアニメを知ったきっかけは、父の仕事の関係でスリランカに住んでいたときのある日本人の友人との出会いでした。その友人は当時の日本で流行っていたアニメを色々と教えてくれて、次第にアニメの魅力に惹き込まれていきました。スウェーデンの大学を卒業後、日本の大学にも入学した私は漫画研究部に所属し、いわゆる“オタク”と呼べるくらいにまで熱中しました。自分で漫画を描いて同人誌としてイベントで出展したり、キャラクターを描く延長でインディーゲーム*1のサークルに参加したり、とにかくアニメやゲームのことばかり考えている学生でした(笑)。

そうしたサークルやイベントに参加するなかで、やがて共通の趣味や関心を持つ人たちが一体となって生み出す感動の体感価値に気づきました。ファン同士だと知るだけで仲間意識が生まれ、感動を共有したり発信したりすることで生き生きした自分に変化できる臨場感が素敵だなと思い、次第にイベントをプロデュースする仕事への憧れを抱くようになりました。
就職活動の軸の1つとしていたのは「職場の雰囲気」でした。海外で生まれ育った私にとって、日本の労働環境はあまり良いとは言えない印象があったからです。例えば残業が多いとか、身だしなみやワークスタイルに厳しそうなど、実際に海外ではそうイメージされている印象もあったので懸念していました。だからこそ日本で就職するなら、自分が安心して、のびのびと働ける場所が良いと強く思っていました。
そして数々の会社を調べて訪問していくなかで、ついにバンダイナムコアミューズメントに出会いました。
面接は緊張を感じないくらいに和やかで、まだ社員でもない私へ面接官の方から積極的に歩み寄っていただき、とても嬉しかったのを覚えています。質問や不安に対しても丁寧に答えやアドバイスをもらいました。終始楽しい雰囲気で受けられた選考は、バンダイナムコアミューズメントだけだったと思います。IP*2を通して、アニメやゲームへの情熱を生かしたイベントや施設の仕事ができる、そしてアットホームな社風も私に合っていると感じ、ご縁もあって入社を決意しました。
入社して約1年半が経ちますが、実際に入社後にギャップを感じたことはありません。困ったときは手を差し伸べていただき、挑戦する機会を与えてくれるのがバンダイナムコアミューズメントです。ありのままの個性を発揮しながら、夢に向かって成長できる、とても恵まれた環境だと思います。
*1 インディーズゲーム:低予算のゲームソフト開発を行うことを主に指す。インディーズゲームともいう。
*2 IP:Intellectual Property の略で、キャラクターなどの知的財産のことを指します。
学生時代から変化した意識や、仕事をするうえでのマイルールがあれば教えてください。
次工程を考えて動くというのが社会人になって意識し始めたことです。タスクにかける時間や量、取り組むタイミングを常に気に掛けるようにしています。
大学生の場合は自己責任の割合が大きいので、レポートの提出期限が間近に迫っていても最後までマイペースでいることが多かったです。しかし、社会人になるとそうはいきません。仲間やチームで取り組むということは、自分の行動が自分一人だけでなく、周囲や成果物にも影響します。だからこそ、余裕を持って仕事に取り組むにはどう工夫すればよいのか、という意識を常に持つようになりました。そこで私はマイルールの1つとして、毎日の退勤前にリストを作成して、翌日のタスク整理を行っています。次の日に取り組むべきことや、タスクの優先順位づけなどをしてから次の日を迎えるようにしています。日々の業務が整理されていることでオンとオフのメリハリもつき、プライベートも充実できています。
さらにもう1つ、仕事で心がけていることがあります。それは確認をしっかりすることです。
日本語にまだ自信がないぶん、いつまでに、何を、どうするのか、その場で復唱して上司や仲間に再確認するようにしています。仕事をするためのコミュニケーションなのに、認識違いでミスが起きたら本末転倒です。正確な受け答えや伝達を意識して、お互いに誤解を生まないコミュニケーションを図るようにしています。
学生と社会人の1番の違いは個人の責任の大きさです。次工程への配慮や念入りな確認を通して、全体を考えて動くことはやはり大切だなと実感しています。
今後の目標を教えてください。
グループが持つIPの強みを生かしながら、イベント事業をもっと海外へ展開して沢山の人にアミューズメントの体験価値に触れてもらうことです。
アミューズメントの良さは、楽しんだり笑ったり、時には悔しがったりという心の動きを、個人だけでなく仲間とも分かち合い、人と人の繋がりを深めていけるところだと考えています。単なる遊び場を提供するだけではなく、共通のテーマを通してコミュニティを広げ、その拠り所を通して活力を生み出す、バンダイナムコアミューズメントはそういった人々の内面的なところで貢献しているのだと思います。
今後バンダイナムコアミューズメントがさらに世界へと発展したときは、私ならではの仕事によってアミューズメントの価値がより広がるように、今は自分磨きに集中して、目の前の1つひとつの仕事に向き合っていきたいと思います。
私の出身であるスウェーデンでは、今ゲーム業界に勢いがあります。日本のみならず海外のIPも取り入れながら母国でゲームのコラボイベントを開催し、母国の人たちにも楽しんでもらいたいです。
