第3回 05.06.22
「マキシ2、箱根制作話(後編)」の巻
みなさまこんにちは、プログラマーの竹中です。
今回は前回から引き続き、「箱根制作話・後編」をお届けします。

(前回のあらすじ:箱根コースがなかなかおもしろくならず、作業締め切り寸前にコース大変更を決意。)

本当ならば、締め切り寸前に、大変更などの大きな作業は許されるものではありません。
そんなマネをして失敗した事例は、社内でいくつも見てきました(苦笑)

コース責任者のMさんも、「他の作業が間に合わなくなって危険です」という意見でした。
しかし、理由を説明しました。
「走っている時のテンポを大切にしたい。それにはセッティングだけでなく、コースレイアウト側での変更が必要なんです。」と。
そして小林プロデューサとも相談し、コースレイアウトの大変更を実行することになりました。

実走してはレイアウト変更をお願いするという作業を、再度くり返しました。
しかし今回の変更は、それまでよりも大きなものでした。
そしてビジュアルディレクター・前田さんが指揮する「箱根の絶景」は、レイアウトの完成までは取りかかれません。
作業開始が遅れる分だけ、コース景観担当の方々の作業を圧迫していきます。
結局、景観担当の方々には、かなりの無理を強いることになってしまい、この時期の竹中は、“担当者に夜道で刺されへんやろか?”と、ひそかにビビっていました(冷汗)

しかしスタッフのハードワークの甲斐あって、「これなら楽しんでもらえそうだ。」
というイメージ通りのコースレイアウトが完成しました。
こうなれば、あとはENMA(挙動エンジン)次第!
内田ディレクターや小林プロデューサをはじめとするスタッフに、何度もテスト走行をお願いし、また昨年11月のロケテストでの、プレイヤーさん達からのご意見や反応を参考にしてプログラムの改良を続け、コースとプログラムの両方から突き詰めた、今の箱根が完成しました。

これまた月並みですが、コース担当のスタッフと、意見を下さったプレイヤーさん達には、この場を借りて感謝したいと思います。
特に、箱根の景観担当の方々には頭が上がりません(ペコリ)

こんな感じで世に出た箱根コース。思い入れのあるコースなもんですから対戦などで箱根が選択されてる場面を見かけると、つい心の中で「ニヤリ♪」としている今日このごろです。

ではまたお会いしましょう!

07.05.23
wing