※サンプルは試聴のために特別に編集したもので、アレンジや音質はサントラと異なる場合があります。 古代祐三氏のサントラ制作秘話 その2
ダンスビート系の音楽を制作するのは実に10年ぶりくらいです。
感がなかなか戻らずしばらくの間は試行錯誤の日々が続きました。 制作開始当初はループを重視したものを作っていたのですが「わかりやすいメロディが無い」ということでリテイクをいただくこと数回。その後なんとかOKを得られたのが"Beyond The Horizon"や"Result (Maxi1 Version)"だったと思います。 今聞くとトランスでもなんでもない曲ですが当時はこれはこれで必死だったのです(笑) しばらくしてなんとなく掴みかけて来た頃に出来たのが"Destination Blackout"、ブラックバードのテーマですね。 スタッフ間の評判もなかなかで、今でもお気に入りの曲の1つです。(続く) [メドレー曲の聴きどころ] by古代祐三
今回はMaxi1の中からセレクトしてみました。すべて実機のMaxi2で鳴っているものと同じものです。BGMコーナーで聞ける旧バージョンとは大分変わって、音に厚みと迫力が出てるのではないかと思います。昨今のシンセサイザーサウンドはすべてPC上でバーチャルに操作する、いわゆる「ソフトシンセ」が主流ですが、これは便利な反面、多用しすぎると音が随分と味気ないものになってしまいます。 Maxi1の製作過程では効率追求のためほとんどがこれでしたが、Maxi2ではより音色を豊かにするためあえて非バーチャルな(つまり実体のある)ハードシンセに差し替えたりしています。 計6機種のハードシンセを使用していますが、特にVIRUS-CとJP-8000にはお世話になりっぱなしでした。 古代祐三氏のサントラ制作秘話 その1
マキシのサントラがいよいよ4月にリリースされます。思い起こせばここまで長い道のりでした。
旧作・湾岸Rを経て「今度はドラムとギターとホーンセクションくらいは生でいきたいなぁ〜」とか妄想しながら挑んだ最初のミーティングで小山氏と小林氏が机の上にポンと置いたのはAVEXのCYBER TRANCE Vol.1でした。 これが私とトランスの最初の出会いだったのです。(続く) [メドレー曲の聴きどころ] by古代祐三
第一回目はマキシ2の中からのみ、数曲選びました。マキシ1とくらべて音の厚みが大きく変わったのにお気付きでしょうか。トランス、とくにマキシで参考にしたエピック、プログレッシブなどと呼ばれるユーロ・トランスですが、そのキモはなんといっても「音源」なんですね。1のときの倍の種類の音源をつかって音の厚みや深みを出していますので、より聞き応えがあると思います。 音源とは言ってしまえばシンセのことです。古今東西様々なシンセがありますが、ユーロトランス独特のサウンド表現を得られるシンセは限られています。それらを選択して使うことは例えばクラシック音楽を作るときにピアノやバイオリンが不可欠であることと同じくらい重要なんです。でもそれ以上にトランス系音楽を作り慣れてきた「精神的なゆとり」のほうが音に大きく影響してるのかもしれませんが・・・ (C) 楠みちはる/講談社
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