鉄拳4
The king of iron fist tournament 4
CHARACTERS
花郎/Hwoarang (21)

花郎は母国韓国に於いて徴兵を受け、軍の特殊部隊に所属していた。軍務などというものには全く興味がなかったが、強靱なテコンドーの技と戦闘のセンスで、数々の作戦において大きな成果を上げていた。軍隊の規律を全く守ろうとしない花朗に上官達は手を焼いていたが、英雄的な存在となっていた彼に口出しすることはできなかった。

しかしその一方で、花郎の中には虚無感があった。軍での日々は武闘への欲求を満たすものではなかった。時折ストリートファイトで荒稼ぎしていたころの事を思い出す。そしてその事を思うたびに、一人の男のことを思い出す。風間仁。初めて引き分けに追い込まれた男だ。あの時のように純粋な、素手での闘いに身をさらしたい。
そんなあるとき、花郎は、「The king of iron fist tournament 4」の開催を知る。……仁が現れるかもしれない……。花郎の中で、数年ぶりに血が騒いだ。軍施設を抜け出し、トーナメント開催地へと向かう花郎。仁も三島平八も何もかも打ち倒し、三島財閥の全てを手中に収め、大いなる自由を手に入れようと久々の躍動感に見舞われていた。