2023年08月10日
魅力的な施設を自信と誇りをもって、世界中に広げたい
朝倉 福喜YOSHIKI ASAKURA
【プロフィール】
2009年入社。3店舗のアミューズメント施設での勤務をへて、2012年に沖縄県の『namcoイオン具志川店』で初めてストアマネージャーを務める。その後は、店舗開発チームで『あそびパーク』『あそびパークPLUS』、施設開発部で『屋内・冒険の島 ドコドコ』『VS PARK』の企画・設計施工・運営等を幅広く担当し、2020年には中国および香港エリアも受け持つ。2021年12月より『namco TOKYO』プロジェクトに参加。
15年近いキャリアのなかで、ストアマネージャー、店舗開発、企画、設計施工、運営、そして海外展開と、施設にまつわるあらゆる業務に携わってきた朝倉さん。『namco TOKYO』のプロジェクトにおいては、事務局として、プロジェクト全体をまとめる重要な役割を担っています。本編では、施設に関する仕事のやりがいや夢についてお話を伺いました。
※内容は、2023年2月の取材をもとに構成されています。
これまでのキャリアを教えてください。
入社してから全国のnamcoを回り、3年目に初めてストアマネージャーになりました。その後、当時立ち上げたばかりのキッズ向け施設のオペレーションを30施設ほど担当しました。オペレーションの経験を積むなかで企画、設計施工、運営という一気通貫したフローに大きな魅力を感じたので、積極的に領域を広げ、いろいろな業務に取り組みました。2020年からは中国および香港エリアのお客様に向けて、当社の施設のブランド展開にチャレンジ。そして今回『namco TOKYO』で、ナイトアミューズメントという、自分にとってはもちろん業界的にも新しい挑戦に至りました。
入社して14年。振り返ると長く感じますが、まだまだ、どこへ行っても先を行くスペシャリストの先輩ばかりです。個人的には“やっと中堅” くらいの感覚で、これからもチャレンジ精神を維持していきたいです。
事務局として大事にしていることや、工夫していることを教えてください。
常にゴールを意識し、先手を打つことを心がけています。
プロジェクトに参加している一人ひとりは、目の前の課題に集中するがゆえに、仕事を“点”で考えてしまいがちです。ですが本来は、全体が1つのコンセプトのもとに繋がった“線”なのです。そのため、事務局である自分が常に全体を俯瞰し、お互いの仕事がスムーズに流れるよう気を配る必要があります。
たとえば工程管理において、過去の事例や経験と照らし合わせて「時間がかかりそうだ」と懸念される作業にはあらかじめバッファーを設け、最終的なスケジュールを守れるように先手を打っています。
ご自身の仕事のやりがいを教えてください。
施設のかたちができあがっていく過程に、その都度、大きな達成感を感じます。
過去に手がけた施設では、立川髙島屋にある『屋内・冒険の島 ドコドコ』立ち上げが強く印象に残っています。グループ会社と協力して、これまでにない施設を生み出そうと始まったプロジェクトで、私は設計施工をメインに参加しました。まだこの世に無い施設や遊具の図面を引いていく作業は、難しいですがとてもワクワクしました。ただ、どれだけ綿密な計画を立てても、実際に動くのか、お子さまに楽しく遊んでいただけるのか、誰にも保証はできません。
1年半ほどの準備期間を経たオープン初日は、開店前から多くのお客様にお並びいただきました。フロア内で、子どもたちが歓声をあげて遊んでいる光景は、何にも代えがたい感動でした。ある意味、私がやっている仕事の、1つの集大成だったかもしれません。
今回でいえば、プロジェクトが正式に組成される前の2021年12月頃から業務サポートに入っています。2023年1月の区画引き渡しは、2年越しとなる特に大きな節目で、とても感慨深かったです。無事にオープンを迎えたら、きっとまた、深く感動すると思います。
今後の夢や目標を教えてください。
上海や香港での出店業務を担当していたこともあり、普段から海外を強く志向しています。そのため、アジア全域に、バンダイナムコアミューズメントの施設やグループのコンテンツが楽しめる空間をつくることが私の夢です。
海外に視察に訪れると、 日本と同じように、多くのお子さまや若者が新しいエンターテインメントを楽しみにされています。会社がもっともっと成長していくためにも、海外シェアの拡充は重要です。法律の違いやイレギュラー対応など、大変な面も多いのですが、それこそが醍醐味。世界中の方々に、我々の体験価値を提供するという目標は、全力で取り組む原動力になっております。
バンダイナムコアミューズメントには、何にでもチャレンジできる土壌があり、遊びのスペシャリストや、斬新なアイデアを打ち出すルーキーがたくさんいます。たとえば『あそびパークPLUS』の企画時は、メンバーから“室内で” “濡れずに”水遊びができるというアイデアが上がりました。それを実現するために、当時はまだ下火だったプロジェクションマッピングを用いて海をつくったという経緯があります。
当社の施設やサービスは、社内の仲間たちが「もっと面白いことがあるはずだ」「もっと面白くなるはずだ」と議論を重ね、試行錯誤してつくり上げたものです。自信と誇りをもって、世界中に広めていきたいです。