2022年04月11日
チームワークによって現場をより身近に感じられる仕組みを作る
吉田 紗綺SAKI YOSHIDA
【プロフィール】
2013年入社。岐阜・徳島県のnamco店舗を回り、3年目のnamcoアピタ敦賀店では店長に就任。2016年に「もっと元気チーム」へ異動し、本社勤務を行う。チームが改名して「もっとファン課」となった現在も在籍。
バンダイナムコアミューズメントの組織のなかでも、ユニークな名前が付いた「もっとファン課」。そこで顧客接点における社内ブランディングを行い、お客様の満足度に直結する重要な業務を担っている吉田さん。後編は、現在の業務に生きているこれまでの経験や、やりがい、目標などを伺いました。
namcoでの勤務を振り返って、感じたことや学んだことは何ですか。
お客様へ「安心・安全」な場を提供するというのは最も大切なことですが、私の場合、この心がけはnamcoでの経験で強く刻まれたと感じています。
私は徳島・岐阜・福井の3県のnamcoで勤務しました。いずれも毎日のように常連のお客様で賑わう、地域に根付いた店舗です。
お客様とはまるで家族のようなやりとりがあるほど親しくさせていただきました。「学校どうだった?」「最近お変わりないですか?」など、とてもアットホームな雰囲気でした。それは都内の施設や店舗ではなかなか味わえない感覚であって、ゲームセンターがお客様の暮らしのなかに溶け込んでいると思えるものでした。
当時は、ゲームセンターというお客様の暮らしの一部を守ることを使命のようにも感じていました。だからこそ、ゲームセンターが常に安らぎの場であることは必須であり、お客様を含む地域の方々から信頼される店舗をつくることに率先して取り組んだ3年間だったと思います。
福井のnamcoでショッピングセンター内の店長を務めたときは、他のテナント様にもご協力いただいて、地元のお子様向けのイベントを提案して開催したこともありました。イベントは大好評で、多くのお子様とそのご家族に参加いただき、私たちが生み出すサービスが地域の活性化に繋がることを実感した機会でもありました。
私たちは、単に娯楽施設を運営しているのではなく、お客様や地域に対して影響を与える存在だと理解できたのは、こうした現場の経験があったからです。
今はそれを踏まえながら、私たちはどのようなことがあっても「安心・安全」なサービスを提供する義務があり、誠実な姿勢を見せていかなければならないと常に意識しています。
仕事をするうえでのマイルールを教えてください。
仲間への思いやりや敬意を持って取り組んでいます。積極的にコミュニケーションを図り、相手や場の雰囲気を感じ取りながら、周囲に喜んでもらえる先回りの行動を心がけています。
私たちのサービスは、様々な専門知識を持った人がチームワークで取り組む仕事です。それぞれの個性を発揮する場がある一方で、補い合える周りのサポートも不可欠です。
お互いを理解し合い、全員で1つの課題に柔軟に対応できる関係を維持することが大切です。それができることで、はじめてお客様へご満足いただけるサービスが生み出せると思います。
もともとバンダイナムコアミューズメントは、1人のやりたいことの実現に向けて、周りが一生懸命に協力する風土があります。意見を受け入れ、自分の強みを伸ばしてくれる仲間や上司がいます。
会社の成長にも沿って、その風土をどう生かしていくかは自分たち次第です。もっとファン課の一員としても、まずは自分自身が周囲のお手本となれる姿勢を心がけたいですね。
日々の業務でのやりがいについて教えてください。
リアルでもオンラインでも、自分が成し遂げたことに対して周りからの反応を得られることがやりがいです。それがまさにこの仕事の醍醐味だと思います。
特に、今はもっとファン課で顧客接点について研究していることもあり、お客様からのご感想はとても貴重なものです。例えば、SNSやYouTubeでの発信に対して、「それ知らなかった」「試したらもっと楽しくなった」などのコメントが届いたり、キャンペーンや施策についても多くのご意見をいただいています。
なかには厳しいご指摘もありますが、お客様であったり、あるいは社内からの反応やフィードバックは、自分の仕事が誰かの喜びや楽しみ、もっと言えば幸せにも繋がるということを実感できます。
それらが自分の成長の糧となり、次はさらに上のステップを目指そうという気持ちになれます。
今後のご自身の目標を教えてください。
まだ漠然としたものですが、遠方のお客様や現場施設の仲間の存在をより身近に感じられる仕組みを整えていきたいです。
今は全国に展開するバンダイナムコアミューズメントの施設を、東京本社が主幹となってフォローアップしていますが、やはり物理的な距離が伴い、全面的なサポートには限界があると感じています。
近年はますますオンラインツールも発展し、場所を選ばずに働ける環境も充実しています。だからこそ、そうしたツールや働き方の選択肢を取り入れながら、現場の様子や地域特性、ニーズの変化などが共有されやすい仕組みやシステムを作っていけたらと思います。
連携がさらに円滑になることで、バンダイナムコアミューズメント全体であらゆる課題へより柔軟に対処することができ、結果として会社の成長にも大きく貢献できると思います。