第49回2009.11.4
《前回までのあらすじ》
某日深夜、品川未来研で事件発生。被害者は高橋テツオ(?歳)、翌朝会社の自席で頭を強く殴られ突っ伏しているところを発見され意識不明。持ち去られた極秘資料。
そして事件の真相に手をかけた刑事「ヤマモト」も何者かの手により…。
その凄惨な現場には最後の手がかりとなる二つ目の血文字が!
タケナカ:
『ヤマ…。 おい、ヤマぁっ!!』
ナガマツ:
『ヤ、ヤマ。おやっさん!ヤマがっ!』
タケナカ:
『ヤマ――ッ!人様の会社で寝るやつがあるか!仕事せんかボケッ!』
ナガマツ:
『え!?いや、寝てるんと違いますよ!』
タケナカ:
『なんやて!こ…これは!ヤマ――ッ!しっかりせえっ!』
ナガマツ:
『アーッ!おやっさん!また血文字です!』
タケナカ:
『肉田かっ!肉田の仕業やな、よくもヤマを!ゆるさへんで!おい!ジュウドー!』
ナガマツ:
『オス!肉ってきます!』ガチャバタン!ドタドタドタ…
外に飛び出したナガマツ刑事は…
ナガマツ:
『肉田!肉田!肉田肉田肉田肉だ肉だ肉だ肉だ!』
ガチャッ
『肉だ!!牛丼大盛りタマゴ二つくださ〜い…アレ?』
?:
『ホッホッホ。あなたは確か刑事のナガマツさんですね。』
ナガマツ:
『腹減ったーッ!え?あ、あなたは確か未来研の…』
内田:
『内田です。このたびは立て続けに酷い事件が起きて刑事さんも大変ですねぇ…ホッホッホ』
ナガマツ:
『あ、どうも内田さん。 …ウ…チ…ダ……?内田… 内田…ッ!?』
《ま、まさか… まさかあれは…肉田じゃなくて…内田 …?》
内田:
『おや、どうしたんですかナガマツさん。そんな青い顔で私を見つめて。』
ナガマツ:
『い、いや…。 内田さん!テツオが殺された日と、ヤマモト刑事が毒を盛られた昨日、何をしていたか、朝から順を追って話してください!』
内田:
『!? ホ、ホッホッホ。どうしたんですか急に?あ、ほら牛丼きましたよ。ここは私が奢りましょう。あ、そうだ、この内田毒性…じゃなかった、内田特製七味唐辛子もかけてあげますね』
ナガマツ:
『え?オゴリ?あざーッス!いただきゃーッス!』
モリモリむしゃむしゃ…
内田:
『私はこれで行きますね、会社でひと仕事残ってますので。何かあれば後で聞いてくださいよ、ホッホッホ。 それじゃ。』
ナガマツ:
『んがふふっ、わかりました、牛丼うめーっ!』
…
……ぐむっ!げはーっ! ドサッ。
店員:
『お、お客さん!?お客さーん!!』
そのころ未来研のタケナカ刑事は…
タケナカ:
『肉田… 誰なんや…』
内田:
『ふぅー、まいったまいった。あ、まだいたんですか。ご苦労様です。』
タケナカ:
『ん?ああ、内田さんやったかのう。そちらこそ大変ですなあこんな遅くに会社戻って来はって。』
内田:
『いえいえ、刑事さんに比べたら何てことはないですよ。ひとつやり残した仕事がありましてね…
……それはそうと、お疲れでしょう。私特製のお茶 でもいれましょうか?元気出ますヨ。あ、前田さんもどうですか?…ククク』
完
その後事件は迷宮入りし、捜査は打ち切られたが、ヤマモト刑事はもう一つ命がけで手に入れたデータを残していたらしい。
と、いうわけで引っ張るつもりも全くなかった『未来研の陰謀』これにて終了、ヤマモトが手に入れた血に染まった隠しカー情報、近日まとめて公開予定!