第55回2009.12.9
どうも、内田です。
12月に入ってなんだか周囲もバタバタとしている今日この頃。
12月は「師走(しわす)」なんて言って「師が走る」なんて書きます。
湾岸プロジェクト内では竹中さんが「師匠」なんて呼ばれていることもあって(最年長だから?)バタバタと走り回っています。
なんで走り回っているかは皆さんご存じの通りこれのせいですね。
まあこの師走は師匠だけでなく、湾岸プロジェクトメンバーみんなバタバタとしながらもせっせとソフトを作っている最中です。
今年の年末年始は休めるのかなあ・・・・・?
そんな心配はさておき、お話は1ヶ月ぐらい前にさかのぼって11月上旬のこと。
(もう少し早く書きたかったけどなかなか順番が回ってこなくて1ヶ月遅れの話題・・・・・)
幕張メッセで行われていた「東京モーターショー」を見学してきました。
近年、日本国内の車好きの人口が減っているということに加え、経済情勢のために前回(2007)に比べてなんとも規模の小さいショーになってしまっていました。
車好きの一員としてはなんとも寂しい限り。
モーターショーの華はなんと言っても「コンセプトカー」と「スポーツカー」。
国内メーカーからもカーボンボディのスポーツカーや、往年の車名を冠したコンパクトスポーツカーが展示されていて発売されるのが楽しみなもの。
やはり人だかりもこれらの車が中心だったように思えます。
でもね、モーターショーの醍醐味って実はこれだけではないんです。
自動車メーカーのブースの他に車の部品のメーカーのブースも多数出展されていて、内田としてはこちらを楽しみにショーへ行っていると言っても過言ではありません。
部品のメーカーのブースを見ていると、その年辺りに発売される車の先進技術の部品を展示してあって、その複雑な構造や驚くぐらいの精密さに目を見張ること多数。
例えば・・・・
2007年にはツインクラッチによるクラッチレスマニュアルミッションの車が各メーカーから発売されました。
この年のモーターショーの部品メーカーのブースにはこのミッション単体で展示されていて、その構造をずーっと眺めていたり。
2009年ではカーボンボディのスポーツカーの部品が多数展示されており、ボディ以外にもカーボンのプロペラシャフトやトランスアクスルのミッションが単体で置かれていたので、そこでもずーっと眺めていたり。
・・・・・こうして書くとただのメカオタクですね(笑)
ええい! 今回はメカオタク話で突っ走ってしまえ!!
今回のモーターショーで内田の一押しだったのがあるバネメーカーが展示していた中空のバネ。
通常の車の足回りには車体を安定させるために1センチ近い太さの鉄の棒をぐるぐるっと巻いて作ったバネ(コイルバネ)が付いています。
↑こんなバネ
巻いてあるから大きさはそんなでもないのですが、元は鉄の棒なのでこれが結構重い。(直径は15センチぐらい)
そこでこの鉄の棒の断面を中実ではなく中空にして重量を軽くしたのが今回の代物。
中実の断面 → ○
中空の断面 → ◎
中心に穴が空いているのでその分重量が軽くなるのは自明の理ですが、その分バネの性能が落ちてしまう。
で、材料や加工のやり方の工夫でこれまでと同じように使用できるものが出来たので展示されていたというお話。
実際に手に持ってみると随分と重量に違いがあって驚いたものです。
よく車の話で「バネ下重量が軽いと車の動きが軽くなる」なんて書いてあるけれど、バネ自体が軽くなるのも似たような効果があるんですよ。
今回は読む人置いてけぼりの突っ走った感じで。
ではまた。