ここは、いつかどこかの遠い世界。200年前、超空間磁力兵器「テスラ爆弾」による最終戦争で、地形は一転してしまった。生き残ったわずかな人々はハイテクノロジーを捨て、素朴だが優雅な生活を営んでいる。ここでの一番の技術は蒸気機関で、最高のエネルギー源は燃石である。それを使い、蒸気エンジンで飛行機を飛ばすことも可能なほど技術は煮詰められた。兵器の影響によりあらゆる地形が渓谷状に険しくなっていたが、自然を壊さずに、かつ人々が生活するために必要なパーソナルな飛行技術は、高度な進化を遂げた。人間の力だけで自由に空を飛ぶために積み重ねられてきた、新しい文明の大いなる英知の結集。それが人力飛行機械「ラペロプター」である。
あるとき誰かが祭壇の一部に触れたとたんに激しい稲妻が村を襲った。それぞれの村は太陽型、月型、星型に切取られ、村人達は一緒に高空へ連れ去られた。その大地は常に彼らの頭上に浮遊し、いつしか彼らはその浮遊大地のことを「ソリター」(孤島)と呼ぶようになったのだった。 あるとき「ソリター」にいる住人から手紙が落ちてきた。祭壇と思われていたものが兵器のコントローラーであったらしい。空間に浮いている赤い玉が浮遊のエネルギーになっていて、時間内に全て破壊すれば「ソリター」は地上の元の位置に戻れるが、破壊できないと赤い玉は雷鳴とともに元に戻ってしまうことが記してあった。今まで何人かの勇者が挑戦したが、失敗して墜落してしまった。 「ソリター」チャレンジを成功させ、浮遊大地を地上に降ろすことができるのは君しかいない…!?
170年前に設立された飛行機械工房「ラペロプター社」は、対抗会社も幾つかある中、飛行機械の総称を「ラペロプター」と承されるほど世界的に有名になった飛行機械製作会社の 老舗である。 |