高村 真理絵(マリエル)「メールチェックの後で」

○月×日 くもりのちはれ。
××が家の前をうろうろしてたんで、部屋に上がってもらう。

××は、ここがウチの家やって知らんかったって言うてたけど・・・。

ホンマはウチに会いたかったんちゃうん?・・・な〜んてな!(^^)


マリエル 「・・メールチェック終了っと・・・ごめんな〜、待たせてしもて」
主人公 「い・・いやぁ・・別に・・はは・・(待つもなにも・・・特に用事ないし)」
マリエル 「あ、お茶でもいれよか?」
主人公 「い・・いいよ・・・すぐ帰るから・・」
マリエル 「そんな遠慮せんでええから・・・ちょっと待っててや」
主人公 「あ、ちょっと・・・」

パタン!
主人公 「・・・遠慮じゃないんだけど・・・トホホ」

・・・シーン・・・
主人公 「・・・薄暗い・・・」

・・・・・・
主人公 「・・・で・・電気のスイッチどこかな・・・」

ガサ・・ゴソ・・
主人公 「・・・多分・・・タンスの脇とかに・・・」

ガチャッ!
主人公 「わわっ!・・びっくりした!」
マリエル 「おまたせ〜・・・って・・なにしてんねん?」
主人公 「え?・・・あ、いや・・・暗いんで、電気付けようかと思って・・・」
マリエル 「こっちやで?電気のスイッチ・・・(パチッ)」
主人公 「あ・・な〜んだ・・はは・・」
マリエル 「・・・・・(じ〜っ)」
主人公 「(ドキッ)な・・なんだよ・・」
マリエル 「まさか・・・下着盗もうとしてたんちゃうやろな?」
主人公 「な!?・・ふ・・ふざけんな!誰が・・」
マリエル 「ホンマに〜?(じと〜)」
主人公 「当たり前だっつ〜の!」
マリエル 「・・・・・(じ〜っ)」
主人公 「・・・・・(ごくり)」
マリエル 「ま・・そういう事にしといたるわ〜」
主人公 「・・・・・(こ・・こやつは・・)」
マリエル 「はい、お茶・・・熱いから気〜つけや」
主人公 「お、サンキュー・・・・あちちっ!」
マリエル 「ほら〜、熱いから気〜つけなあかんゆうとるがな・・・ったくぅ」
主人公 「へいへい・・・ふぅ〜・・・・ん?・・・そういや、これ変わった湯飲みだね」
マリエル 「ああ、そやろ?世界に一個しかないカスタムメイドやねん」
主人公 「へ〜・・・いいね、これ」
マリエル 「やらへんで」
主人公 「別にくれとは言ってないってば・・・(ズズッ)・・・しっかし、この部屋・・・(キョロキョロ)」
マリエル 「な・・なんや・・・あんまり女の子の部屋をじろじろ見るもんやないで」
主人公 「・・・っていうか・・全然女の子の部屋っぽくないんですけど・・・」
マリエル 「し・・失礼なやっちゃな〜!バリバリ女の子の部屋やっちゅ〜ねん!」
主人公 「だって、女の子の部屋っていったら普通なんかこう・・ぬいぐるみとかが置いてあったりさぁ・・」
マリエル 「アカンアカン!ぬいぐるみはホコリが出るから機械に良くないんやって」
主人公 「・・・・(その発想が既に女の子っぽくない気がする・・)」
マリエル 「コホン・・・だいいち、この部屋に男の子が入ったのは・・・あんたが初めてやねんで?」
主人公 「・・・えっ?(ドキッ)」
マリエル 「・・・・・」
主人公 「・・・・(ゴクッ)」
マリエル 「・・・せやから・・・」
主人公 「(ドキッ!)・・な・・なに?」
マリエル 「白状するんなら今の内やで・・(ポン)・・ホンマはウチのパンツ盗ったんやろ?」
主人公 「盗るか!!!」